お香トリビア 1、お香とは?お香の原料と絶滅危惧香木「沈香」のお話
絶滅危惧香木
香(こう、英: incense)とは、本来、伽羅、沈香、白檀などの天然香木の香りをさす。
間もなく正倉院展ですね。
会期は10月29日〜11月14日の17日間です。
昨年2021年の来場者数は、
17日間で7万3968人であったということです。
2022年も「前売日時指定券」が必要となり、その販売は本日26日からです。
【奈良正倉院展2022】奈良正倉院展2022 奈良国立博物館 天下の御香「全浅香-ぜんせんこう」出陳
注目される出陳リストの筆頭は、やはり、聖武天皇遺愛品の、
「しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう
(漆背金銀平脱八角鏡) 」でしょうか?
私のようなお香好きにとっては、
あの「天下の御香」と称される、
名香木「ぜんせんこう(全浅香)」も見逃せません。
全浅香は「じんすいこうぼく-沈水香木」の一種です。
水に沈む香る木です。
香木のなかでも珍重されており、
乱獲に遭うなどして今では絶滅危惧香木です。
写真は、京都でお香を学べる「くんじゅうかん-薫習館」の沈香木です。
薫習館では、一部を除いて写真撮影可能です。
沈香は、見た目もその生い立ちも、たいへんドラマティックです。
常温では香らずに熱を加え温めることでじんわり香ります。
どっしりずっしり重鎮な絡みつくような芳香です。
【奈良正倉院展2022】奈良正倉院展2022 奈良国立博物館 お香を求めて東大寺
先日は、お香を求めて東大寺大仏殿を訪れました。
チケットを買い、回廊をしばらく歩くと、
お浄めのための大きな浄香台と出合います。
線香代は任意とあります。
10円から50円くらいで良いと思います。
大阪の四天王寺のごま線香は10円とハッキリ明示されていました。
ですから、そちらの金額を基準とさせていただきます。
さきを進んで大仏殿の階段を上り切るとさらにもうひとつの浄香台です。
そちらの方が人目によくつきやすく、ごま線香がいくつも火をつけ並んでいました。
東大寺のお香を買おうと思ったら、大仏殿の出口付近の売店を覗いてみてください。
たくさんのお守りの影に隠れるようにして、数種のお香が売られています。
今回私は短寸の白檀のお香を買いました。今も部屋で焚いていますが、
栗のお菓子を焼くようなほっこり甘くて香ばしい香りがします。
お香を求めてお寺を歩く。
近頃のそれが私のお楽しみ兼ライフワークになっています♡